ハイリスク・ハイリターンの投資信託はこうやって選ぼう

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本来は中長期の安定運用を狙う投資信託だが、運用対象や運用方法の多様化でハイリスク・ハイリターンな投資信託も出てきている。ハイリスク・ハイリターンな投資信託はどのようにして選べばよいのだろうか。今回はハイリスク・ハイリターンな当信託の仕組みと選び方を見てみよう。

投資信託とはなにか

投資信託とは「自分の資金を自分で投資(運用)する代わりに、専門家にお願いすること」投資を実現するための投資商品の総称だ。一言で投資信託と言っても、安定した運用をおこなうものの利回りの低い投資信託から、値動きの激しい運用をおこなうことで高い利回りを目指すものまで、その内容は実に様々だ。現在日本国内で販売されている投資信託は4千本程度とも言われていて、この中から目的に合致した投資信託を探すことは本来なら簡単なことではない。しかし、ハイリスク・ハイリターンの投資信託に限っては探すのは意外と簡単だ。
なぜなら、銀行窓口や証券会社が力を入れてセールスをしているものは銀行や証券会社にも大きな収益が期待できる投資信託であり、ほぼ確実にハイリスク・ハイリターンの投資信託と言えるからだ。
では、銀行や証券会社が力を入れている投資信託は、どのような仕組みになっているのだろうか。「ブルベアファンド」と「ハイイールドファンド」の2つを例に見てみよう。

平均指数の数倍の値動きをする「ブルベアファンド」

近年見かける機会が増えているのが、「TOPIXブル」や「日経平均ベア」のような名前の投資信託だ。これらの投資信託はまとめて「ブルベアファンド」と呼ばれ、日経平均株価やTOPIXなどの指数平均(インデックス)の値動きの数倍の値動きをするように設定・運用がされている。ブル(Bull)は雄牛が角を下から上へ突き上げる仕草から相場が上昇していることを表し、ベア(Bear)は熊が前足を振り下ろす仕草や背中を丸めている姿から相場が下落していることを表す言葉として使われています。つまり、ブル型ファンドは買いなのでインデックスが上がればインデックスの上げ幅の数倍の利ざやが期待でき、逆に売りであるベア型はインデックスが下がれば下げ幅の数倍が儲かる仕組みだ。
このようにインデックスの値動きに数倍する利ざやが期待できるブルベアファンドは、思惑とは反対方向に値動きが生じると、指数の変動幅の数倍の損失を抱えることとなる。そのため、ブルベアファンドは投資信託の中でもハイリスク・ハイリターンな投資信託として知られている。

利回りとリスクの高い債券を運用する「ハイイールド債ファンド」

ブルベアファンドと並んで銀行や証券会社が注力しているのが、ハイイールド(高利回り)の債券で運用することをメインにした投資信託である「ハイイールド債ファンド」だ。通常、債券運用はローリスクローリターンが相場だが、ハイイールド債が高利回りを期待できる大きな理由として、企業や国などの発行体の信用力が低いことがあげられる。一般に債券は高格付けなど信用が高い(確実に返済されると考えられる)ほどリスクが少ないと考えられ投資資金が集まりやすく、低い利回りが設定される。これに対して、低格付けなど信用が低い(返済されないリスクが高い)ほどリスクが高く、高利回りなど信用以外の面で魅力を高めて投資資金を集めなければならない。このように低格付けで高利回りな債券(ハイイールド債)に集中的に投資することで高い利回りを期待するのがハイイールド債ファンド」の特徴だ。
いかにハイイールド債でも、そう気軽に返済できない「債務不履行(デフォルト)」にはならないと考えられるため、ハイイールド債ファンドは低リスクで比較的高い利回りを期待できる投資信託とされている。しかし2000年以降に限っても南米を中心に国家規模でのデフォルトは起こっているので、やはりハイイールド債ファンドはハイリスク・ハイリターンな投資信託と言えるだろう。

おわりに

ブルベアファンドやハイイールド債ファンドはハイリスク・ハイリターンな投資信託の中でも比較的シンプルなものであり、銀行や証券会社が販売に力を入れている投資信託はこれらの投資信託よりも複雑な仕組みを採用することでより大きな利ざやを目指し、大きなリスクを抱えている。窓口の担当者に言われるままにホイホイと投資信託を購入することが、もっともハイリスクな資産運用と言える。

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