仁義なき市場のリスクに怯えないようにするには

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古くは1920年代の世界大恐慌から、最近では2000年代のITバブル崩壊やリーマン・ショックと世界金融危機まで、市場のリスクが露わになった事例を見てみると数限りない。しかし、リスクを負わなければリターンを求められないものまた事実。市場のリスクにはどのようなものがあり、どのように対処すれば良いのだろうか。今回は市場リスクの種類とその対処法について見てみよう。

市場リスクとはなにか

そもそも、市場のリスクとはどのようなものなのだろうか。一言で言うと、金利や為替、株式などの市場のリスク・ファクターの変動によって資産と負債の価値が変化し、損失を被るリスクや資産やや負債から生じる収益が変動して損失を被るリスクのことをいう。

具体的なリスクの種類と内容を見てみると、

  • 金利リスク…金利変動によって発生するリスク
  • 為替リスク…外貨建ての資産や負債について、為替レートの変動によって発生するリスク
  • 価格変動リスク…株式や仕組み商品などの価格変動によって資産価値が減少するリスク

があげられる。

市場リスクにはどのように対処するべきなのか

このように価格変動はもちろん、金利や為替など、およそありとあらゆる市場と商品には多かれ少なかれリスクが存在し、思わぬタイミングで明らかになる。しかし、リスクを恐れてリターンの追求を諦めると、手持ちの資産価値の下落を招く一方であり、リスクを踏まえた上で積極的な投資をおこなうようにしたい。では、できるだけリスクを小さくして投資をするためには、どのような投資方法を取るべきなのだろうか。
市場リスクを避けるためにもっとも確実な手法として知られているのが、「分散投資」だ。分散投資とは、投資資金を複数に分けて投資することで価格変動リスクの低減を狙う投資方法であり、分散の方法としては資産や時間、地域など投資対象によって実に様々だ。
分散投資は投資資金を分散して運用することで投資したある資産の値上がり・値上がりによって全体の資産価値が大きく変動することを防ぎ、全体の値動きを穏やかなものにする効果が期待できる。「卵は一つのカゴに盛るな」と言われているように、投資資金という卵を資産という一つのカゴに盛るとカゴにトラブルがあると(資産価格が急落したときなど)に大きな影響を受ける。そのため、市場リスクを避けるためにも分散投資は欠かせないと言われている。

分散投資にはどのような種類があるのか

投資資金を分散して投資すれば分散投資になるが、その分散のさせ方は実に様々だ。主な分散方法を見てみると、

  • 国際分散…投資資金を海外の金融資産(株式や債券、不動産など)に分散して投資する方法
  • 銘柄分散…投資資金を一つの銘柄に投資するのではなく、複数の銘柄に分散して投資する方法
  • 時間分散…投資資金をまとめて投資するのではなく、期間や時期を分散して投資する方法

があげられる。

それぞれの分散方法には一長一短があり、どれは優れた投資方法であるとは一概には言えない。しかし共通しているデメリットとしては、市場リスクを恐れるあまり分散させすぎると期待できるリターンも小さくなることがあげられる。世界でもっとも知られている投資家であるウォーレン・バフェットは、そのイメージとは裏腹にごく限られた銘柄を長期保有をすることで大きなリターンを生み出してきた集中投資の達人である。
彼が個人投資家に対して分散投資を進める理由は、投資家の大多数が彼ほど徹底して企業調査をおこない、企業価値を見極めることができないと考えているため。
実際に著名な投資家のほとんどは、集中投資で大きなリターンを得ていることがほとんどだ。
そして成功している投資家でもその成績は全戦全勝ではなく、時には手ひどい損失を負って資産のほとんどを失った経験がある投資家も珍しくはない。

おわりに

市場リスクは確かに恐ろしいものだが、リスクを恐れて投資をしないことは大きな機会損失を招くことにも繋がる。
どちらのリスクをとるのかを考えて、自分が納得できる方法を選ぶことが市場リスクから遠ざかる一番の方法と言えるだろう。

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